日本には人を恨んではいけないという教訓があります。
伊邪那美命が嫉妬の塊になり、伊邪那岐命に対して追跡に追跡を重ねたにもかかわらず、伊邪那岐命は対等になって争いませんでした。「戦ってはいけない、黙って後ろを向いて避難しなさい。」というのが伊邪那岐命の教えです。
それを受け継がれた天照大御神はどんなに須佐之男命が挑発してきても争いませんでした。ニコニコお笑いになり、「弟は酔っ払ってそんな悪さをしているのでしょう。酔いが覚めれば気づくはずです。」と言って岩戸にお隠れになります。難を避けられたわけです。
これが日本原始神道の一大特徴です。ですから私たちも常日頃、生活の中でその戒めを実現していきたいと考えるわけです。